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小林啓倫

小林 啓倫
東京都内のコンサルティングファームで働くシロクマ。吉祥寺近辺に出没中。

家探しをするときに使えるWEBサイトを求めて、日本国内から海外のサイトまで、様々なサービスを探って行きます。

本人は18歳の時に親元を離れ、以来国内で6回・海外で1回の引越しを経験しました。現在は家族(妻1・娘1)と一緒に、賃貸マンションに生息しています。

スマッチブログと共に、POLAR BEAR BLOG(個人ブログ)、シロクマ日報(ITmedia オルタナティブ・ブログ)という2つのブログも更新中です。また有志と共に、社内ブログ/SNS研究会を運営しています。


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「スマートハウス」実証実験がスタート

IT技術や通信技術を活用して、住宅内で効率的なエネルギー使用を実現しよう発想が「スマートハウス」。分かりやすい話をすると、例えば携帯電話を通じて、仕事先から部屋のエアコンを操作する――なんて世界が実現されることになります。

そんなの未来の話でしょ、と思いきや。いま実際に住宅メーカーが参加する形で、スマートハウスの実験が始まっています:

住宅メーカー各社がスマートハウス実証実験を開始 (ケンプラッツ)

例えば、大和ハウスが行った実験では:

大和ハウス工業が開発したソフトウェアは、米国アップル社の携帯電話iPhoneのアプリケーションを利用して、住宅内の家電機器や各居室の照明を操作する。携帯電話を利用すれば、外出先からも操作が可能となる。玄関の鍵の施錠や開錠を操作したり、帰宅前に各居室の照明やエアコンを付けたり、お風呂を沸かしたりすることもできる。

と、冒頭のイメージそのままを再現するようなシステムが開発されたとのこと。うーん、iPhoneから自宅の家電が操作できる世界、ちょっと体験してみたいかも。

またこのスマートハウス、将来的にスマートグリッド(IT技術で高度化された送配電網)が整備された暁には:

将来的にスマートグリッドが整備された際に、電力供給情報や外気温度情報をもとに住宅内の家電や設備機器を制御することも想定している。

と、外部の環境に基づいた制御も可能になるとのこと。

もちろんこの「スマートハウス」、住人にとっては光熱費をセーブできるという具体的なメリットがあるわけですが、普及が進めば省エネルギー/環境保護に役立つというより大きなメリットがもたらされます。まだまだ実証実験の段階とはいえ、今後の普及が楽しみですね。

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戸建て住宅も「EV対応」が進む?

三菱自動車から i-MiEV (アイミーブ)が発表され、いよいよEV(電気自動車)が現実的な輸送手段となる時代になりました。しかし当然ながら、EVだけあっても充電設備がなければ何の役にも立ちませんよね。最近は街中に充電設備が設置される例が増えてきましたが、やはり自宅に充電設備があるのが一番ですよね。そんなわけで、米国ではこんな対応が生まれているそうです:

KB Home to Pre-Wire Homes for Electric Vehicles (BusinessWire)

米国の住宅建築業者、KB Home が発表したプレスリリースについて。どんな内容か、ちょっと引用&翻訳してみると:

KB Home, one of America’s premier homebuilders, today announced that it will begin offering an option to pre-wire its new Built to Order™ homes to accommodate charging stations for homeowners’ electric vehicles. This new earth-friendly option is designed to ease the future installation of a station to charge an electric or plug-in hybrid vehicle conveniently at home.

米国の大手住宅建築業者の1つであるKB Homeは今日、新しいブランドである「Built to Order™」住宅において、EV充電器用の配線を事前に設置するオプションの提供を始めると発表した。この新しい「地球に優しい」オプションは、将来EVもしくはプラグインハイブリッド車用の充電器を住宅に導入する際に、設置を容易にするものである。

ということで、自宅でもEV用充電器が欲しいとなった場合を見据えて、あらかじめ配線だけを整備しておくというオプションとのこと。些細なオプションのようにも感じられますが、いったん家を建ててしまった後で配線をやり直すというのは大きなコストになります。今後EVが本格的に普及する時代に向けて、重要な動きになっていくのではないでしょうか。

実際、EVそのものの性能向上(一回の充電で走れる距離のアップなど)と同じぐらい、こうした社会的な整備もEV普及には大切でしょう。日本でも近い将来、「EVと暮らしやすい家」のようなコンセプトで考えられた住宅が一般的になるかもしれませんね。

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「EVが持てるマンション」が一般化する?

EV(電気自動車)の普及はもはや夢物語ではなく、現実的な話として考えられるようになってきていますが、その前に車両だけでなく社会の方も変わる必要があります。例えば集合住宅に住む人が「EVが買いたい!」と思っても、共用駐車場にコンセント/充電器がなければ手が出ないでしょう。例えば米国のサンフランシスコ市などでは、EV用の充電器が設置しやすいよう建築基準を整備する動きが出ているのですが、日本でもこんなケースが登場しています:

大京、ライオンズマンション駐車場でEV用コンセント導入へ (CARMODE NEWS)

大京は、分譲するライオンズマンションの駐車場の一部に「電気自動車充電用コンセント」を設置する方針を発表した。

設置対象となる駐車場は「平地式」「自走式」「機械式(単純昇降式)」「機械式(パズル式の接地階のみ)」で、当面は各物件の全駐車場区画の10%程度を対象に電気自動車充電用コンセントを設置。今年4月以降に着工する同マンションにおいて導入を進める。電力料金相当分を駐車場使用料に含めることで使用者への課金とする予定だという。

とのこと。「電力料金相当分を駐車場使用料に含めることで使用者への課金とする」というのは賛否両論あると思いますが、シンプルにするのは住民/大家(この場合は大京側)双方にとってメリットがあるかもしれません。

しばらくEVは(充電池の性能等の関係で)航続距離が短いままであり、従って都市部の街乗りという用途に最も適していると想定されています。であれば、このような集合住宅での対応が進められていかなければならないでしょう。当面は試行錯誤が続くと思いますが、こうしたニュースが改めて報じられる必要もなくなるという状況になっていくのでしょうね。

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マンションでEVカーシェアリング

以前からカーシェアリングについては何回か記事にしていますが、環境意識の高まりと共に、単に「クルマを共有する」以上のサービスが次々と登場しています。今回もそんな話の1つで、マンションでカーシェアリング、しかも使用するのは電気自動車(EV)というニュースです:

全国初 マンションで電気自動車共用 (MBSニュース)

動画は YouTube にもアップされていますので、こちらをご覧頂いても早いかもしれません:

ということで、大阪府吹田市・江坂に建設中の新築マンションで、EVを使用したカーシェアリングサービスが導入されるとのこと。当然ながらEV用の充電器がついた駐車スペースも整備される予定で、費用は15分あたり100円+1キロ10円が加算されるとのこと(さらに管理費として月850円を徴収)。

前述の通り、カーシェアリングの目的の1つは環境保護ですから、EVを利用することでさらにその目的に近づけるはず。その意味で今回の流れは当然のことかもしれませんが、ちょっと心配なのは、やはりまだ充電インフラが社会の中で不足しているという点でしょう。確かに街乗りであれば、マンションに充電器が整備されていれば十分ですが……ちょっとした遠出も難しいという点がネックになって、参加者が減少するということがないだろうかという懸念が残ります。

ともあれ、全国初の取り組みということで、反応や今後の運用などが気になりますね。数年後に「無事に成功を収めている」というニュースが聞けることを願っています。

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「山形流エコハウス」開発中

では続けて、エコハウスの話題をもう1つ。今度は日本、東北からのニュースです:

山形流エコハウス 芸工大に建設 (YOMIURI ONLINE)

県は、東北芸術工科大(山形市)と連携し、二酸化炭素(CO2)排出ゼロの最先端の「山形エコハウス」建設に取り組んでいる。省エネルギーを追求した構造に加え、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用し、CO2排出を抑えようというもの。同大敷地内にモデルハウスを建築中で、今年3月に完成する予定。東北地方の中でも寒暖の差が激しい山形県にふさわしいエコ住宅は注目を集めそうだ。

とのこと。こちらも前回同様、研究機関と協力してエコハウスを開発するという話ですが、目指しているのは「木造2階建て、延べ床面積約210平方メートル」とのことですから、究極の未来形というよりも実際に販売・使用されるレベルのものを念頭に置いているようです。また、

建材の運搬距離を短縮してCO2排出を抑えるとともに、地元の森林文化復活に役立つよう、山形市産の木材だけを使用する。

とあるように、住んでいる間のエコではなく建築過程・素材にも配慮されているとのこと。確かに作るのにエコでなければ本末転倒ですからね。

また東北地方であれば、寒暖の差を利用して「冬に降り積もった雪をためておいて、夏場の冷房に使う」などといったアイデアの実用化もできるはず。そうなると他県での流用は難しくなってしまいますが、地元の気候を活かすという点でも「山形流」の追求を目指していって欲しいですね。

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「ゼロエネルギーハウス」という発想

これまでも様々なエコハウスをご紹介してきましたが、ある意味で今回は究極のエコハウスと呼べるかもしれません。1月中旬にバーゼルで開かれた建築見本市「スイスバウ ( Swissbau ) 」の会場で、外部からのエネルギーや水の供給を必要としない「ゼロエネルギーハウス」なるものが登場していたそうです:

外部から水やエネルギーの供給を必要としないコンテナハウス「セルフ ( Self ) 」。 - swissinfo

タイトルにあるように、「セルフ」というのがその住宅の名前。つまりは「セルフサービス」などと同じ意味の「セルフ」が名前になっているわけですが、その名の通り、

セルフには電気も水道も引かれていない。だが、天井には小さなランプがはめ込まれているし、トイレは水洗、さらには食器洗い機まである。このユニットは太陽エネルギーを利用して自家発電し、雨水をタンクに貯めて飲料水として使うゼロエネルギーハウスなのだ。

とのこと。当然ながらまだ商品化されているわけではなく、コンセプトレベルの段階ですが、2人の人間が最低2週間生活できるそうです。しかし水は雨水に頼るわけですから、雨が多い地域じゃないと2週間は難しいんじゃないの?という感じがしますが、

セルフで訪問者の質問に応対していたEMPAの建築技術研究員ベアト・レーマン氏によると、雨が降らない砂漠でも、最初に200リットルの飲料水を用意していけば、2人が2週間、節約すれば3週間は暮らせるという。セルフにはもう1つ水タンクがあり、ここにシャワー使用後や野菜などを洗った後の水が貯められる。この水もまた、重力を利用して人工膜フィルターつきのバイオリアクターで浄化し、再利用されるのだ。水洗トイレに使われる量は1回につきわずか1リットル。一見ぜいたくな食器洗い機も「手洗いより効率的」とレーマン氏は言う。

とのこと。確かに食器洗い機は「むしろ手洗いより水が少なくてすむ」というケースもあるようですから、ついムダ遣いしてしまう人間よりも、ある程度機械に任せてしまうことがエコハウスの近道になるのかもしれません。

この「セルフ」、コンパクトで移動も可能なため、可動式のゲストルームや山岳地域用研究ステーションとして投入されるかもしれないとのこと。日本でお目見えする日も近いかも?

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「住宅版エコポイント」詳細が決定

グリーン家電を買うとポイントがたまる、「エコポイント」制度。省エネ機器を普及させて温暖化ガス削減に役立てようという制度ですが、このたびその対象を住宅にした「住宅版エコポイント」制度の詳細が決定しました:

「住宅版エコポイント」詳細決まる――新築に30万ポイントなど (環境メディア)

経済産業省、国土交通省、環境省の3省が実施する「住宅版エコポイント制度」の発行ポイント数など詳細が固まった。エコ住宅の新築に30万ポイント、窓の断熱改修に7000~1万8000ポイントなど。

ということで、住宅における「グリーン家電」に相当するものが「エコ住宅」「エコリフォーム」となっています。ただ、

一方バリアフリー改修については、断熱改修と合わせて行う場合にポイントを発行する。手すりを浴室や便所、洗面所、廊下や階段などに設置すると、個所数にかかわらず5000ポイント発行する。取り付けにあたり工事を伴わない取り付けは対象外となるが、一体工事として手すりを取り付ける際の下地補強や電気スイッチ、コンセントの移設等の工事は対象に含む。
 また廊下のかさ上げや固定式スロープの設置など段差解消工事についても個所数にかかわらず5000ポイント発行するとしている。

とのことで、一部エコというよりもバリアフリーに関する要素にもポイントが付与されるとのこと。省エネやバリアフリーという要素を一切含めないリフォームをする、という人がこのご時世にいるともそれほど思えませんから、実質的にはほとんどのリフォームが対象になるような気もしますが……

まぁいずれにしても、住みやすく地球にも優しい住宅が増える、ついでに産業界にもお金が回るということで良しとしておきましょう。ちなみにエコリフォームについては一戸建て、共同住宅ともに来年3月末が期限、ポイントの交換申請は13年3月末までとのことですから、お早めにどうぞ。

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カーシェアリングつきマンション、増加中

環境保護、あるいは節約という観点から、最近一般的になってきているカーシェアリングサービス。その提供方法についても様々な形が登場しており、先月このブログでもこんな記事を書きました:

カーシェアリング義務付け型マンションが登場

文字通り、入居者にカーシェアリングサービスへの加入を義務付けるマンションが登場したというもの。こうした義務付け型だけでなく、マンション入居者をターゲットにしたカーシェアリングが増加中だそうです:

マンションのカーシェアリングがじわり (asahi.com)

ここ数年、マンション住民を対象にしたカーシェアサービスは府内でも増えている。カーシェア事業では全国でシェア7割を占めるオリックス自動車(東京)も08年夏、大阪市西区の分譲・賃貸マンション1棟で開始。軽乗用車1台を置き、近隣住民や法人にも対象を広げて利用を促す。

 最近はエコを前面に打ち出す戦略も目立つ。大京(東京)が販売中の枚方市のマンション(約350戸)では、対象を入居者に限定し、ハイブリッド車1台を用意。伊藤忠都市開発(東京)が販売中の吹田市のマンション(96戸)は、電気自動車を全国で初めてカーシェアに投入した。担当者は「エコを徹底することで差別化をはかり、住民の共感も得られる。維持費を抑えられることも狙いの一つ」と話す。

とのこと。単なるカーシェアだけでなく、シェアするクルマをハイブリッド車にするという動きも生まれているようですね。前述の通り、環境志向からカーシェアリングサービスが増えているという面もありますから、こうした動きが増えてくるのはある意味当然のことでしょう。

またカーシェアリングサービスの併設は、マンションの付加価値向上にも役立つはず。特に大都市圏を中心に、「マンションからカーシェアリングが普及する」という動きは今後も続いていくのではないでしょうか。

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カーシェアリング義務付け型マンションが登場

カーシェアリングの知名度と人気がじわじわと上昇していますが、意外な形でサービスを提供するマンションが現れました。なんと、全戸に加入義務のあるマンションが発売されたそうです:

東急不動産、分譲マンションにカーシェア導入 全戸に加入義務 (NIKKEI NET)

東急不動産は全住戸が加入するカーシェアリングを導入したマンション、「ブランズ武蔵小杉」(川崎市)を12月中旬から発売する。カーシェア利用の有無にかかわらず、全住戸にサービス加入が義務付けられているケースは珍しい。

とのこと。当然ながら自動車の維持費がいらないという利点に加え、光熱費を削減する効果もあるそうです:

マンション居住者向けカーシェア パーク24が本格参入 (MSN産経ニュース)

サービス開始の第1号となるのは、東急不動産の新築マンション「ブランズ武蔵小杉」(川崎市中原区)。高効率熱源機や温水式床暖房など、省エネルギー効果を高める設備の採用と屋上緑化によって、マンション全体の二酸化炭素(CO2)排出量を年間約16%(9・7トン)削減。また、1戸あたりの光熱費を年間約2万5000円減らせるという。

利用の有無にかかわらず加入義務がある、というのは賛否あるかもしれませんが、サービス提供の形としては分かりやすいかもしれませんね。それじゃ自家用車がる人はどうなるの?というところですが、「車場が13台分あり、自家用車の利用者を含めカーシェアを利用しない住民も均一に料金が徴収される」そうです。

特に大都市の場合、これから人口とクルマが増えていくなかで、カーシェアリングの重要性はさらに増していくはず。このような「カーシェアリングサービス付きマンション」というものも一般的になっていくかもしれませんね。

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「発電揺り椅子」

そう、現代はエコの時代。出来るだけ省エネを心がけ、本当にエネルギーが欲しいときは……自分の力で生み出してしまえば良いのです:

green life (designboom)

rocking_chair

ということで、ご覧いただくだけでもうお分かりですね。揺り椅子とライトがセットになっていて、揺らすことで発電して明かりをつけよう、という発想です。米国の Rochus Jacob さんという方がデザインされた代物。以下、ご本人からのコメントです:

I was looking for opportunities to generate energy through activities we naturally do. The final result is a rocking chair that enables the user to experience production and consumption of electricity in a gentle and rewarding way.

私は、普段人々が自然に行っている行為からエネルギーを生み出せないかと考えてきました。その答えが、この揺り椅子です。人々は優しく、かつ有益な方法を通じて、電力の生産と消費を体験できることでしょう。

とのこと。うーん、どのくらいの勢いで揺らすと、どのくらいの明るさになるか見てみなければ分からないのですが。結構な力で揺らさないと、本が読めないなんてことはないですよね!?

ともあれ、将来は家の中にある様々な家具・設備を通じて、自然に発電するなんてことが可能になるのかもしれません。そういえばいまテレビCMで、旦那さんが一生懸命ペダルをこいで発電する家、なんて冗談が登場しますが……こんな揺り椅子が出てくるようでは、あながち冗談だけでは済まなくなるのかも。

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テントにも使える、「たためる」太陽電池

太陽光発電の進歩については、このブログでもこれまでに何回か取り上げてきていますが、今回の製品もまた新しい世界を広げてくれそうです:

Thin, flexible solar paneling (Springwise)

アイオワに拠点を置く、PowerFilm 社が発売している「たためる&丸められる太陽電池」について。わずか0,025mmという薄さで、柔軟性があり、文字通り畳んだり丸めたりして持ち運び・設置ができるのだとか。従ってこのように、テントの上につけて電力を得ることも可能になっています:

PowerFilm

実は軍事用の大型テントに設置し、動力源を得ることが難しい適地や前線で電力を供給する、という使い方を想定しているようです。しかし一般家庭や民間での利用という点でも、様々な利用シーンが考えられそうですよね。テントには太陽光発電パネルが標準装備されてる、なんて時代になれば、みんなでキャンプに出かけるなどという時にも便利に使えそうです。

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シャワーの使いすぎ、一目で防止

最近、電力の消費量を分かりやすくするという動きが活発になってきています。例えば海外では、スマートメーターという多機能型の検針器を使って、家庭内での電力消費状況を簡単に把握できるようにするという話が進んでいるのですが、一方で電気以外の資源についてもムダを防ぐという心がけは大切ですよね。そんなわけで、こんな道具を使ってはどうかという話が出ているそうです:

show-me: Water Consumption in the Shower at a Glance (information aesthetics)

オーストリアの研究者らが発表した"show-me"というコンセプトについて。四の五の言うより、写真を見てもらった方が早いでしょう:

show_me_shower

ということで、これはあくまでもコンセプトなのですが、LED等を使って水道の使用状況を一目で把握できるようにするというわけですね。ずっと出しっぱなしにしていると、青い部分がどんどん増えていって、まるで今まで出していた水が溜まっていくかのように感じられると。

もちろん「先月の水道使用量はこのぐらいでした」というのは今でも分かるわけですが、こうしてリアルタイムで、しかも数値ではなく視覚的に表現されることで「あ、使い過ぎてるな」ということが体感できるようになりますよね。それが実際の行動に結びつきやすいのは言うまでもありません。まだまだ研究段階の話のようですが、今すぐ商品化してもけっこう売れるのではないでしょうか?

隠れた風力発電

今日も再生可能エネルギーのネタで。再生可能エネルギーというと、私たちの身近にあるものは太陽光発電と風力発電になりますが、個人宅に設置できるのは今のところ太陽光発電が主流ですよね。屋根の上に平たく並べられる太陽光発電と違い、風力発電は巨大な風車を設置しなければならない――この問題点を解決する、新しい風車が登場しました:

Discreet rooftop wind turbines for homes (Springwise)

「ディスクリート(discreet)」とは、日本語で「目立たない」という意味。その名の通り、屋根の上に置いても違和感の無い風車のデザインが紹介されています。

この風車を作ったのは、英国のThe Power Collectiveという会社。RidgeBladeというブランド名で発表しています。それではどんなデザインなのかというと、これはもう見ていただいた方が早いでしょう:

roof_view2

これが屋根の上に設置されている状態。尾根の部分にそれらしきものが見えますね。

rotor_closeup_with_cowling2

拡大したのがこちら。やはりブラインドのようになっていて、ここから風を取り込むようです。

rotor_closeup2 

こちらが内部に設置されている、実際に電気を生み出すタービン部分。このように、羽を横に向けて配置することで、屋根の上でも目立たずに設置することを可能にしているわけですね。なかなかのアイデアですが、実際に英国で"Green Challenge Prize"という賞を受賞し、50万ユーロ(約6,600万円)を受け取っているとのこと。奇抜なだけでなく、実用性も評価されているようです。

こうした風車が増えれば、太陽光発電だけでなく、風力発電も個人宅向けの発電方法として定着してくれそうですね。

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屋根瓦型の太陽光発電パネル、登場

最近では「外観が不格好になるから太陽光発電パネルは置きたくない」という方は少ないのかもしれませんが、それでもあのパネルが「デーン」と屋根の上に置いてあると目立ちますよね。海外では、再生可能エネルギー促進のために設置を義務づけるか、それとも古い街並みの景観保護を優先すべきかが議論になっているところもあると聞きます。日本も伝統的な瓦の屋根にこだわる人も多いだろう……ということで、こんなパネルはいかがでしょうか:

Solar panels shaped like clay roof tiles (Springwise)

文字通り、瓦の形をしている太陽光発電パネルについて。SRS Energy という会社が開発したものなのですが、ご覧のように、ちょっと光沢がある程度で外観上はほとんど違和感がありません:

srsenergy

もちろんデザインされている分、原価や設置料がかさむのでしょうが、それでも「景観か省エネか」という問題を解決する1つの手段になることは確かでしょう。古い建造物の一部に導入し、維持費の軽減につなげるということも可能かもしれません。

最近は窓に貼れるほど薄型の太陽光発電パネルも開発されているそうですし、あの「屋根にデーン」型のものは過去の存在になって、街並みに調和してくれるタイプが増えてくるのでしょうね。

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「壁面緑化に参加できるマンション」登場

壁面緑化についてはこのブログでも何度か触れたことがありましたが、既に住んでいる集合住宅で進めるというのは実際には難しい話ですよね。せいぜいできるのはベランダに花を飾るぐらいで、共用スペースに植物を置くのには許可が必要、壁面を飾るなんてもってのほか……なので管理者が進めてくれることを祈るしかできないのですが、この度こんなマンションが登場したそうです:

住民が壁面緑化に参加できる環境配慮型マンションが登場 - 東急不動産から (マイコミジャーナル)

環境配慮をテーマにしたというマンション「ブランズ中野南台」について。エントランス部分だけとのことですが、タイトルにもあるように住民が壁面緑化に参加できるのが特徴とのこと。具体的にどんな行動ができるのかというと:

同マンションではエントランス部西側面に日射熱を緩和して熱遮断を図る目的で壁面緑化が施され、マンション購入者が壁面緑化に参加できることが特長。緑化は東急グループの石勝エクステリアが担当し、植栽パネルを用いた特殊な緑化システムを採用する。購入者はパネルにポット栽培された鉢植えを埋め込むことにより緑化を行い、自ら環境に配慮することを実感できるとしている。

ということで、ごく簡単な内容にはなりますが、自分の手でマンションを良くするという参加意識も生まれてくるかもしれません。

壁面緑化は建築後のマンションの価値を左右する要素になるわけで、その意味では管理をする側はあまり嬉しくない事態なのかもしれませんが、このような「住民の参加意識を高める」という効果もあるのではないでしょうか。また緑化活動を通じて住民同士が交流し、コミュニティとしてのつながりが生まれるという可能性もあるでしょう。その意味で、こういった住民参加型の緑化活動を許可し、むしろ促進していくというアプローチは取り組んでみるだけの価値があることではないかと思います。

知っておきたい壁面緑化のQ&A
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ビルにもTwitterのアカウントを

今回も前回と同じく、家×Twitter ネタということで。似たような話は以前からありましたが、またまた「電力消費量を Twitter で教えてくれる建物」のお話です:

Even Buildings Have Twitter Accounts (Reuters)

米国ではいま「スマートグリッド」というものについて盛んに研究や実証実験が進められています。まだきちっとした定義はないのですが、送電線や配電盤にITとネットワークを組み合わせて、賢い(スマート)な電力管理ができるようにしようというアイデアなわけですね。

で、一般消費者のレベルで一番身近になるのがこの「電力消費量が簡単に分かるようになる」という話。あの Google なども参加して、そのための専用ソフトの開発が各地で行われており、Twitter に関連情報をささやかせよう!というのも1つのアイデアとなります。

今回の記事で紹介されているのは、ミシシッピー大学で進められている話。SmartSynch というスマートグリッドの企業と協力して、主要な建物のいくつかの電力使用量を監視、その結果を Facebook などのSNSや Twitter で配信しようプロジェクトだそうです。うーん、エアコンの設定温度を低くしておくと「ちょっと!あなた一人しかいないんだから、もっと設定温度上げなさい!」とか注意されるようになってしまうんだろうか……

それはともかく、僕らが普段から使っているコミュニケーションツールに、建物の方から近づいてきてくれるというわけですよね。より状況が分かるようになれば、より省エネ行動を取りやすくなるはず。この動き、拡大していくことを願います。

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CO2を見える化するマンション

昨日は「省エネ成績表を出してくれる(ソフトを採用した)電力会社」という話でしたが、今日も似たアイデアを具体化した話です。三井不動産レジデンシャルが、「CO2見える化マンション」を実現するプロジェクトを開始したとのこと:

“CO2見える化”マンションで消費者の環境意識にアピール——三井不動産レジデンシャル (ITpro)

“マンションや戸建て住宅の開発を手がける三井不動産レジデンシャルは,柏の葉キャンパスシティに建設したマンションにおいて,家庭からのCO2排出量を“見える化”するプロジェクトを実施した。約90世帯に電力のモニタリング装置を設置して省エネを支援したところ,1世帯あたり年間0.3〜0.5トンのCO2排出削減効果を確認できたという。”

とのことで、やはり「見える化」するだけで人々の意識に好影響を与えられるわけですね。三井不動産レジデンシャルでは、今回使用したモニタリング装置を2010年に販売予定の新築マンション1,500戸に標準装備する計画だそうで、削減されたCO2を買い取ってもらいクレジット化する計画も立てているとのこと。単純なCO2削減実験を行うだけが目的ではなく、その先までを見据えているようです。

「見える化する装置」が省エネに有効だとしても、消費者の意志でそういった装置をつけてもらうことに期待するというのは難しいでしょう。しかし今回の計画のように、新築マンションに最初から付いているというのであれば問題ないはず。さらにこうした大規模な成功例が定着すれば、「見える化」装置の社会的な認知度も上がり、普及が加速すると思います。

また前述のプロジェクトでは、

“現在は電力だけだが,本稼働後は,ガスや水道などを含め,エネルギー消費状況をトータルに確認できるようにする。”

とのこと。こうした分野でも省エネ効果が出るのかどうか、ぜひ続報を期待したいですね。

省エネの「成績表」というアイデア

「成績表」というと懐かしい響きを感じる方も多いと思いますが、何らかの形で自分の行動が評価されると、どうしても意識してしまうものですよね。そんな心理をエネルギーの分野に応用し、人々の省エネ活動を促進しようというアイデアが米国で実現されつつあります:

Putteing a smile on household energy bills (Springwise)

紹介されているのは、米国の"Positive Energy"という会社。最近よく取り上げられる「家庭内での電力使用を可視化する」というソフトを作っている会社の1つなのですが、この会社のソフトのユニークなところはそれを「成績表」風にしてしまっている点です。

"The company works with local utility companies, which use its software to add persuasive information to customer bills. Instead of just listing their own energy use, it adds information for households on the same street or block, showing how the consumer measures up in comparison to all of their neighbours, as well as to the energy efficient ones. Households with low energy use are encouraged with smiley faces beside their usage."

「同社は地元の電力会社と協力し、顧客への請求書に省エネ行動を促すような情報を挿入している。通常通りエネルギー使用量を載せるだけでなく、同じ通りや区画にある他の家庭のデータも載せているのである。それにより、消費者は他の家庭と自分の家庭を比較できるだけでなく、省エネを進めている家庭との比較もできる。省エネが進んでいる家の請求書には笑顔のマークが挿入され、現在の行動を続けるように奨励される。」

とのこと。自分の成績が分かったり、ニコニコマークが付いているだけで行動が変わるわけないじゃないか、と思いきや、同様の仕組みを実験した際にはちゃんと効果があったようです。やはり人間は他人と比べられたり、「よくやったね!」と誉められると、無意識のうちに頑張ってしまう生き物のようです。

この発想、他の関連分野(ガスや水道、ガソリンなど)にも応用できるかもしれませんね。あんまり競争競争というのもせちがらいですが、ここはひとつ地球環境のため、みんな成績表をもらうというシステムにしても面白いかもしれません。

太陽光発電の買い取り費、全世帯に配分?

環境問題を解決するために、国民一人一人が負担を負う——これまで政府が繰り返してきた文句ですが、それがいよいよ現実のものとなろうとしています。太陽光発電の普及を加速させるために、こんな制度が検討されているとのこと:

「太陽光発電」買い取り費、全世帯に料金上乗せ (YOMIURI ONLINE)

発想自体は以前から様々な方々が述べてきたので、ご存じの方も多いと思います。CO2削減を一層進めるため、いわゆる自然エネルギーによる発電をもっと普及させなければいけないわけですが、それにはコストがかかります。それを設置者だけに負わせていては普及は進まない——そこで電力会社に自然エネルギーによる電力を高値で買い取らせよう、という話があるわけですね。ここまでは誰しも納得できると思いますが、難しいのはここから。このアイデア、電力会社にとっては当然ながらコスト増になります。そのコストを誰が負うのか——電力会社から電力の供給を受けている人々、つまり私たち全員に(太陽光発電設備を持っていようがいまいが)一律で配分しようというのが今回公表された案になります。

"新制度は7月に国会で成立したエネルギー供給構造高度化法で定められた。電力会社は現在、太陽光発電で余った電力を1キロ・ワット時あたり24円程度で自主的に買い取っているが、新制度では買い取りが義務付けられ、価格も同48円に引き上げられる。今年中に適用し、太陽光発電の普及を後押しして温室効果ガスの排出量を減らす狙いだ。

 一方、買い取り価格引き上げで生じる電力会社のコストは、電気料金への転嫁が認められた。電力会社がコスト増に耐えきれないためだ。コストは受益者が負担するという公共料金の考え方を根拠としており、各世帯の電力の使用量に応じて電気料金に上乗せする仕組みとする。
"

ということで、既に太陽光発電を買い取ってもらっている人、あるいはこれから設備を設置できる人にとっては嬉しい話になります。しかしそんな行動を取れない人もいるわけですし、「機材なんて設置できない、なのに電気代だけ上がる」という事態が発生してしまうわけですね。当然のようにこの発想には反対者も多いのですが、一方でCO2削減のためにはやむを得ないということで、一定の評価を受けているのも事実です。

個人的には、何らかの負担は避けられないことだと思います。しかし低所得層の人々に必要以上の「痛み」を課してしまうことのないよう、この制度と平行で何らかの救済案が検討されるべきではないでしょうか。まだまだ実現には紆余曲折あると思いますが、少なくとも社会全体から注目され、十分な議論が尽くされて欲しいと思います。

段ボール版「デザイナーズ家具」

段ボールで家具を、という話はこれまでも登場していましたが、単に「段ボールで作られた」ということで満足するのではなく、ちゃんとデザインされたものを作ろうという方が現れたとのこと。バンクーバーからのニュースです:

仏女性アーティストが手がけるポップなダンボール家具、バンクーバーで人気に (バンクーバー経済新聞)

“バンクーバー在住のフランス人アーティストSarah Mouchot さんが製作するダンボール製の家具が、ポップなデザインと意外性・実用性で人気を集めている。 

 Sarahさんの作る家具はすべてリサイクルのダンボール製だが、大人用のアームチェアは少なくとも300パウンドの重さに耐えられる。テーブル、テレビユニットなどすべての家具の表面は防水加工を施し、コップの水をこぼしたり、バスルームに置いても問題はない。”


とのこと。300ポンドといえば約136キロですから、たいていの人なら大丈夫ですね。しかも防水とあれば、実用面では何の不安もなさそうです。

しかしこの段ボール家具の特徴は、何と言ってもデザイン。ということで、公式サイトを覗いてみましょう:

Bibi-Carton

サンプルとして掲載されている家具の中には、こんな風に段ボール家具であることが一目で分かるものや:



一転して、一目では段ボール製だと分からないもの:



さらに何だか分からないものまで:



これは段ボール製だからとか、環境に優しいからといった理由抜きで、お店を見にいってしまいたくなるデザインですね。とはいえ、流石にバンクーバーまで出かけるわけにはいきませんから、是非とも日本に支店を出して欲しいところです。渋谷や表参道あたりにあっても違和感ないかも?

グリーンな物件だけを借りることができる"Green Renter"

このブログでもかねてから取り上げているように、住宅に関しても様々な「エコ」の仕掛けが登場してきました。少ない冷房・暖房で快適に暮らせる「省エネ物件」あり、太陽光発電が建設当初から設置されている物件あり。そんなエコ物件だけを紹介してくれる住宅情報サイトが、米国に登場しています:

A renter's guide to Portland's green buildings (Springwise)

サイトの名前は"GreenRenter"で、まさにそのものズバリのネーミング。現在対象となるエリアはポートランド・シアトル・サンフランシスコ・ボストン・ニューヨーク・ワシントンDCなどで、商用・住宅用それぞれの「グリーン物件」を探すことができます。各物件には、GreenRenter が独自に採点した「GreenRenter スコア」が与えられていて、そもそもエコな物件だけを集めた中でもさらにエコなものが探せる、という仕組み。例えば以下は、ポートランドにある物件の紹介ページです:



「GreenRenter スコア」がある以外は、当然ながら通常の住宅情報サイトにある機能が付いているようですね。検索オプションに「エコ」に関連する条件が設定できる住宅情報サイトも増えていますが、最初から全ての物件がエコなのであれば、安心して利用することができるでしょう。日本でも同様の試みが生まれてくるかもしれませんね。

国の補助金、太陽光発電を後押し

太陽光発電を自宅に設置する人に対する補助制度が復活し、「ソーラー住宅」普及に向けて狙い通りの効果を上げているそうです:

ソーラー住宅、急成長 国の補助制度復活、自治体も支援 (asahi.com)

「補助制度を利用すると、装置の出力1キロワットあたり、7万円が支給される。一般的な住宅では平均3〜4キロワットの太陽光パネルが設置されることが多く、その場合の補助額は20万円台になる。」

とのことで、流石にどこぞの給付金とは違い、結構まとまった金額になりますね。実際、申請件数は3月末の時点で2万件に迫る勢いで、追加的な補助制度を4月から導入する自治体もあるとのこと。例えば東京都などは、4月から1キロワットあたり10万円を支給するそうですから、単純計算で4キロワットだと40万円ですか。なかなか魅力的ですね。

補助制度が魅力なのは、個人にとっての話だけではありません。当然ながら太陽光発電の関連産業にとっても有難い話で、業界に勢いがついているのだとか。

「補助制度の整備が進んでいるのは欧州だ。市場拡大を見込んで欧米や新興国の企業が相次いで新規参入している。07年の太陽電池生産量は独Qセルズ社がシャープを抜いて、世界トップに躍り出た。京セラ4位、三洋電機7位など日本企業の技術は高いが、国内市場は伸び悩んでいた。」

とのことですから、補助制度によって国内市場が拡大すれば、日本企業の成長・競争力向上につながっていくことでしょう。そうすれば海外市場での躍進も見込めるかもしれません。

エネルギー問題の高まりにより、省エネやエコを追求する態度は単なる道義的な重要性だけでなく、大げさに言えば「国家安全保障」に関わる重要性を帯びるようになってきています。ともすれば補助金制度は「バラ撒きだ」と批判されがちですが、太陽光発電への補助は単なる人気取りではなく、日本の将来にも関わる重要な課題ではないでしょうか。

線でエコ

最近、毎日のように新しいエコグッズや、省エネアイデアが登場しているような状況ですが。目線を変えると、まだまだ意外なところにエコなものが創り出せるのかもしれません:

Greening Up (Yanko Design)

こんなところにもエコを?というアイデア。何と、アスファルトの上に引く線を芝生にしてしまおうというグッズです。



当然ながら、舗装された地面の上に植物は育ちません。しかし上の写真でも分かる通り、駐車場の区切りと障害者用スペースであることを示すマークには、紛れもなく芝生が使われています。いったいどのような仕掛けか、というと……



ご覧のように、小さな凹みが無数に設けられた、柔軟性のあるテープを使っているわけですね。で、この凹み部分に芝生を生やしていくと。この例ではアスファルトの上に設置していますが、ベランダや屋上などといった場所をグリーンにするのにも使えそうですね。

エコな巣箱

地球温暖化は人間だけの問題ではありません。それは地球上にいる全ての生き物が関係する問題——ということで、ぜひ人間以外の動物にも省エネに協力してもらいましょう。オランダのデザイナーが、こんなものを考案したそうです:

Even Birds Are Going Green (Yanko Design)



一目瞭然、太陽光発電の仕組みが付いた巣箱、その名も「ソーラー巣箱(Solar Birdhouse)」です。日中はソーラーパネルで発電し、巣箱の中の電池に蓄電。で、それを何に使うかというと——入り口にある黄色い止まり木を、夜間に光らせるのだとか。うーん、人間には明るくて良いかもしれませんが、鳥にはどうなんでしょうか?これはむしろ、巣箱の形をした省エネ街頭、と考えた方が良いかもしれません。

なんとこの「ソーラー巣箱」、コンセプトだけでなく、公式ページから実際に購入できるとのこと。興味がある方、検討されてみてはいかがでしょうか!?

「エコ貯金ブタ」で省エネ教育

子供も省エネを考えてもらうにはどうするか。こんなグッズがあったら、ちょっと楽しみながら省エネ教育できるかもしれません:

Greener Gadgets: Power-Hog (Design Milk)

残念ながら製品化されているものではないのですが、「資源はタダではない」ということを子供にも理解してもらうためのグッズです。形はこんな、可愛らしいブタさんの姿をしています:



尻尾が電源ケーブルでコンセントにつながるようになっていて、鼻が別のコンセントになっています。背中には小さなスロット、お腹には「$」の文字が。パッと見ただけではブタ型の貯金箱のようですが、コンセントが付いているからには、当然電力に関係した装置になります。



使い方はこちらの図を見れば一目瞭然ですね。子供がゲームやテレビ、パソコンを使いたいとします。しかしこのブタさんの鼻からはタダでは電力を取ることができなくて、背中のスロットにお金を入れなければならないと。使った分の電力料金を、使う瞬間に払わなければならない——1ヶ月後にまとめて、という形だと「電力と料金の関係」がどうしても見えづらくなるものですが、これなら使った瞬間に、しかも自分のお金で支払うという形になるので、否が応でも省エネを意識するというわけですね。

なかなか可愛らしい姿をしていますし、本当に発売されたらウケるかもしれません。しかしまぁ、僕が子供だったら、小憎らしい存在だと感じてしまうかもしれませんが(笑)

Google が家の電力消費を「見える化」

「省エネ省エネというけど、いったいどれくらい資源を使っているんだろう?そしてどれくらいセーブできるんだろう?」

……という疑問、誰もが感じて当然だと思います。最近は「エコ疲れ」なんて言葉も登場して、あまりエコのことを意識しすぎることに反発も生まれているほど。そもそもダイエットだって、「ついに○○キロ突破しちゃった、マズイ」という感じで始まり、「来月までに○○キロ痩せよう!」などという目標を設定するものですよね。省エネだって、具体的に見える数字があって良いはずです。

そのような意識のもと、実際にエネルギー消費を「見える化」することで、住民に省エネに協力してもらうことに成功した取り組みもあります:

省エネは「見える化」から (Polar Bear Blog)

実験を行ったのは、米エネルギー省の Pacific Northwest National Laboratory (PNNL)(ちなみに彼らの公式サイトでも、同じ実験が記事になっています)。シアトル西部にあるオリンピック半島で1年間かけて行われた実験で、112戸の家庭にデジタル・サーモスタット(温度自動調節器)を設置、さらに給湯器と衣類乾燥機をコンピュータ制御可能にしてネットにも接続した、とのこと。住人はウェブサイト上から理想の設定温度を確認できるとともに、それを上回る・下回ると電気料金にどのくらい影響がでるかを確認できるようにされたそうです。

その結果どうなったか——反応はすぐに現れ、住人が省エネ(というより節約、かもしれませんが)に努力するようになった、とのこと。1家庭あたり平均で月10%の電気料金節約になり、さらに地域全体では、ピーク時の電力負荷を約15%削減する効果が得られるとされています。


ということで、単に「見える」ようになっただけでも、心理的効果でこんな省エネが実現できるわけですね。しかしこんな装置を個人で手に入れられるわけがない、と思いきや。いまあの Google が同じような仕組みを個人宅に提供することを目指して、実験を行っているそうです:

Home energy monitoring, delivered by Google (Springwise)

文字通り「Google が家庭のエネルギー消費モニタリングを提供する」というタイトルの記事。こちらがその公式サイトになるのですが、要はシアトルでの実験同様、家庭でのエネルギー消費状況が逐一分かる(Google ですのでPC上のアプリケーション、"iGoogle"上で)ようになるという仕組み。現在は限られた範囲内での実験中ですが、上手く行けば一般に提供されるサービスになるかもしれません。

実際、こんな分かりやすいグラフの形で情報提供されるそうです:



日本でもどこかの電力会社と協力して、実験を始めてみて欲しいですね。

東京が芝生で覆われたら?

環境意識の高まりによって、都市部でも緑地が守られるようになってきていますが、「環境保護!」と声高に訴えなくても緑を見ると心が安まるものですよね。もし東京のあちこちが、緑豊かな芝生で覆われていたとしたら——そんな空想を画像化したサイトが、いまネット上で話題を呼んでいます:

Green Island



恵比寿や代々木、大崎など、まさしく東京の都市部にある著名な場所に芝生を植え(もちろん画像の中だけの話ですよ)、驚きの光景を見せてくれます。個人的に、渋谷駅前の交差点が芝生になった画像に感動してしまったのですが、現実がこんなでしかも歩行者天国だったら楽しいでしょうね……まぁ、本当にそうなったら交通や商売に大影響が出そうですが(笑)

しかし空想するのは自由ですし、あらゆる変化は頭の中から生まれるもの。この画像がきっかけとなって、本当に大きな芝生エリアをつくってしまった、なんて動きが広まることを期待します。逆に商業地であれば、一部の道路を地下に埋めてしまい、商業施設への搬送も地下から行う……なんてことができそうですしね。ともあれ、週末は暖かい芝生の上でゴロゴロしたくなること請け合いのサイトですよ。

9,800円で、エコ生活のアドバイスを

「地球に優しい」生活の大切さが叫ばれても、それを実践するのはなかなか難しいもの。CO2を出さないようにしたり、省エネすればいいのは分かるけど、具体的に何をすれば効果的なのか分からない……そんなニーズに対応するために、イギリス限定ですが、個人向けにエコ生活のアドバイスをしてくれるサービスが登場しているとのこと:

Green home makeovers for $99 (Springwise)

紹介されているのは、"Green Irene"というサービス。「あなたの身近なエコ・コンサルタント」を標榜していて、地球に優しく、節約にもつながる暮らし方を提案してくれるとのこと。で、そんな彼らの看板サービスが"Green Home Makeover"。「グリーンな家に作り替える」といった意味ですが、1時間〜1時間30分程度のコンサルティングを、99ドルで提供してくれるのだそうです(値頃感を出すために1ドル/1セント引くのは海外でお馴染みのパターンで、日本ならさしずめ「98円」といったところ)。

それじゃこの"Green Home Makeover"がどんなアドバイスをしてくれるのかというと、まずは地元に近いオフィスからコンサルタントが派遣され、各家庭の状況に合わせたコンサルティング(ガス・電力・水道の節約、地元で利用可能な/利用に際し補助が出る代替エネルギーの提案など)をしてくるとのこと。全世界に適応できるような一般的なことを言われても、効果が薄かったりあまり活用できない場合がありますから、「地元に即したアドバイス」というのは嬉しいですね。またコンサルティングを受けてから6ヶ月間、ウェブサイト上で継続質問を行うことも可能とのこと。

さらにこの Green Irene、フランチャイズ式にコンサルタントの育成・オフィスの出店を行っているそうですから、大きく成長すればそのうち日本にも進出するかも……彼らが出てこないにしても、こうした個人向けエコ生活提案というサービスは、日本でも生まれてくるかもしれませんね。

ドールハウスでエコ教育

これも時代の流れ?子供がお人形さん遊びをするのに使う「ドールハウス」に、エコハウスバージョンが登場しました:

Wonderworld Eco House



一目瞭然、エコに配慮したお人形さんの家です(木製2階建てで、同じく木製の人形が3体ついてくるとのこと)。屋根には風力発電と太陽光発電、庭にはリサイクルボックスが見えますね。ただ移動手段はバイクじゃなくて、自転車かハイブリッドカーあたりにして欲しかったかも……。



こんな風にリサイクルボックスにゴミを入れて、「お父さん!ゴミは分別しなきゃダメよ!」とかいうおままごと遊びができる、と。なかなか教育に良さそうです。

大人になってしまってからでは、なかなか環境意識は身につきません。子供の頃からこうした遊びに接していれば、「環境に配慮すること」がごく普通な意識として身につくかもしれませんね。

スキマオフィス

経済危機で、オフィスにかかるコストも削減……という企業も多いと思いますが、いっそのことこれくらい思い切ってしまうというのはどうでしょうか:

The Small Space Office: MisoSoup Design's K Workstation (Unplggd)

机とイスは当然として、PCを置くスペース、本や書類を置くスペース、小物を置くスペース……等々の「仕事に必要なスペース」をできる限りコンパクトにまとめてしまおうというデザインです。MisoSoupDesign("味噌汁"デザイン)が考案したもので、これはもう百聞より一見にしかずですね:



ご覧のように、机と棚を一体化させ、上に延ばすことで薄さを極めたデザインになっています。これなら、四畳半で2人分ぐらいのオフィススペースが確保できそう?



上から見た図がこちら。こうして見た方が、上の本棚と机のサイズ感がはっきりするでしょうか。これだけでも、結構なんとかなってしまいそうな感じです。特に最近は、必要な資料・書類はPCやサーバに入れてしまうことが増えましたからね(もちろん業界・業種にもよりますが)。

一方、こうした「低コスト」なオフィス設計は、「省エネ」「環境対策」にもつながっていくかもしれません。一般社員の間に定着したら、部長や社長のスペースも削減を進めないとね。

トウモロコシとヘチマの家

今年も環境問題が叫ばれた一年となりました。住宅の分野でも、環境保護を促進する様々なアイデアが生まれましたが、こちらも注目されるべき取り組みかもしれません。パラグアイで、木を使わないで建てる住宅が研究されているとのこと:

Recyclable homes made from loofah & corn husks (Springwise)

パラグアイではおよそ30万戸の家族が適切な住宅に住んでいないとのことで、Elsa Zaldívar さんという活動家の方が考案したのが、トウモロコシやヤシの外皮とヘチマで作る家(廃棄されたプラスチックもリサイクルして建築素材にしているとのこと)。リサイクルが可能で、また非常に安い価格で造ることが可能なのだとか。既に Rolex Award からの援助を受け、新しく3棟のモデルハウスを建築することも決まっているそうです。

ちなみにこちらが、既に建築されたモデルハウス。意外に、と言っては失礼かもしれませんが、オシャレな色遣いです:



日本でも「100年住宅」などという取り組みが始まりましたが、家は私たちの生活に無くてはならないものだけに、ここから環境問題を考えていくというのは重要なことでしょう。しっかり造って大切に・長く使うことで、結果として限られた資源をフルに活用するような方法、様々な素材をリサイクルすることで、環境への付加が低くなるような方法、さらに全く新しい発想の方法など、様々な道が研究されていって欲しいと思います。

「横長マンション」は景観破壊?

高すぎるマンションは景観を破壊する——という議論が行われることは(残念ながら)多々ありますが、それでは「横長マンション」はどうなのか?普通に考えれば、「縦長マンション」よりは問題が無いかなと感じられますが、このほど兵庫県西宮市が横幅の長いマンションなどの規制に乗り出すそうです:

圧迫感ある「横長マンション」を規制へ、西宮市 (ケンプラッツ)

タイトルの通り、西宮市が「横長マンション」の規制を検討中というニュース。まだ条例が施行されたされたわけではなく、現在は素案をまとめている段階で、今後パブリックコメントの募集や公聴会などを経て実施案が作成されるとのこと。そもそもなぜこのような規制が必要とされているのか、という背景ですが、

同市内のマンションは約1200棟で、約550棟が阪神・淡路大震災後に建設された。ここ数年、震災被害を受けた社宅などの跡地に、横幅の長いマンションが建設されるケースが増えた。横幅200mを超す物件もあり、周辺住民から「巨大な壁のようだ」「圧迫感がある」といった苦情が出ていたという。

とのこと。確かに横幅が200メートルもある建物が出現しては、高さは無くても圧迫感を感じるのは仕方がなさそうです。大都市ではこれほど長い土地を確保するのがそもそも難しいですから、震災という特殊なケースが発生した西宮市ならではの問題、といえるでしょうか。

しかしどんな建築物でも、建て方を間違えればすぐに威圧感を周囲に与えてしまうものでしょう。条例という明示的なルールで規制が必要になる前に、建築する側で「この建て方で周囲と調和が保てるだろうか」と自問するような文化が育っていって欲しいと思います。

エコ+ダイエットできる洗濯機

洗濯機と言えば、家の中にある電化製品の中でも重要なものの一つ。あれこれ悩まれて選ばれると思いますが、最近は流行りの「エコ」を気にする方も多いでしょう。そんな方は、地球だけでなく健康にも優しい?こちらの製品はいかがでしょうか:

N55 Washing Machine (Eyebeam reBlog)




一目瞭然、手押し車型の洗濯機です。洗濯機というより、運動器具と呼んだ方が適切かもしれませんが……この透明のポリタンク部分に洗濯物と洗剤を入れて、あとは家の中を押して歩くだけ(?)で良いわけですね。しかも通常の洗濯機と違って移動ができるので、使わない時はどこかに片付けておき、浴室を広くすることができるかも?

いや、地球に優しいだけでいい。できれば疲れないものを、という方には、こんな引いて動かすタイプや:



引くのも辛いという方のための、自転車タイプもあります:



いきなりこんな自転車が外を走り回っているのを見たら、かなり引いてしまいそうですが(笑)。ともあれ、エコでダイエットに効果的で、しかも服が洗える装置、というアイデアでした。

Google Maps で太陽光発電効果をチェック

地球環境に配慮した発電方法として、太陽光発電が改めて注目されているのはご存知の通り。しかし「ウチの屋根にも置いてみたいけど、初期費用もかかるし、どれくらいの節約効果があるのか分からないとちょっと……」と感じる方も多いはず。そんな方々のために、ネット上で簡単に「ソーラーパネルを設置したらどれくらい発電できるか」が確認できるサイトがオープンしました:

Using Google maps to calculate homes' solar potential (Springwise)

残念ながら米国内限定なのですが、RoofRay というサービスについて。普通、ソーラーパネルを設置した場合の効果を計りたければ、専門の業者に自宅を見てもらわなければなりません。しかしそれには手間がかかりますし、「呼んでおいて買わないのも失礼だし、逆に押し売りされたらどうしよう」という心配もあるでしょう。ところがこのサイトでは、Google Maps を使って自宅の衛星写真を写し、その上に(ソーラーパネルを設置したい位置に)四角い線を引けばOK。後は屋根の傾き等を入力するだけで、どの程度発電が可能かを算出してくれます。

例えばこちら、ある町で実際に実験してみた結果です:



このブログは「クリックして画像を拡大」機能が無いので、ちょっと見づらいですが……衛星写真の中央部分に見える緑の四角形が、「ソーラーパネルを設置した」と仮定した部分です。で、画面下部にある表が、推定される発電力を示す部分。ピーク時で約1万4千キロワットの発電が可能、という結果が出ています。

さらにここから、過去の使用電力量・電力料金を入力すると、どの程度省エネ・節約効果があるのかまで算出してくれるという仕組み。これなら、「どの程度の装置を買っても、どの程度で元が取れるか」が簡単に分かりますね。

実際、「省エネには協力したいんだけど、どうすれば失敗せずにできるか分からない」と感じる人は多いのではないでしょうか。こういったサイトが進化・普及することで、省エネに参加する人が一人でも増えることを願います。

いつでも居間に北極を

相変わらず出口の見えない、地球温暖化問題。世界中の様々な場所で異常現象が出始めていますが、北極の氷が溶け始めているというのもその1つ。で、そうなると実は困るのが、僕のブログのマスコットにも使っているシロクマだったりします(氷が張らないと、エサが獲れなくなってしまうのだとか)。そんなシロクマのことをリビングに居ながら考えよう、というのがこちらのラグです:

NEL - GLOBAL WARMING project



子供の横にある大きなラグ、その一角に白い何かが付いています。実はこれ、青い部分を北極の海に見立て、白い部分が流氷を示しているわけですね。で、氷の上にいるのは……



ご覧の通り、シロクマです。氷の上にポツンと一頭だけ、寂しそうにしています。うーん、これはちょっと見ているだけで切なくなってしまいそう。

というわけでこんなラグがリビングに敷いてあったら、ついついゴミの分別をしたり、電化製品のスイッチをこまめに消したりなど、環境に優しい行動を取ってしまうこと請け合い。環境のために省エネしたいけど、ついつい忘れてしまって……という方、いかがでしょうか。もちろん単に、シロクマや動物が好きという方もどうぞ。



シロクマたちの姿を見れるのが、こんな剥製だけ、という世界にならないと良いのですが。




白熊が映える!?

エアコンの設定温度で分かる「メタボ度」

うーん、まさか家ネタを探していて健康問題に突き当たるとは。日経BPの建築情報系サイト「ケンプラッツ」に、こんな気になる記事がありました:

エアコンの温度設定、自称“メタボ”は25℃、“非メタボ”は28℃が最多 (ケンプラッツ)

「ぴちょんくん」のエアコンでお馴染み、ダイキン工業から発表された「『(エアコンの)設定温度を下げたい!』と思ったら、“メタボのサイン!?”」というタイトルの調査結果について。記事のタイトルにもなっている通り、部屋の設定温度の平均値を見てみると「メタボな人は25℃、非メタボな人は28℃」という結果が出たそうです。

ダイキン工業の公式発表がこちら:

<ダイキン 「第13回 現代人の空気感調査」>
「夏の空気と健康に対する意識調査 〜メタボ編〜」結果発表
「設定温度を下げたい!」と思ったら、"メタボのサイン!?"
−真夏の部屋の設定温度、メタボな人は25℃、非メタボな人は28℃−


調査は今年6月、インターネットを通じて行われ、全国の20代から50代の男女400人が回答したとのこと。被験者を「メタボと感じている人」「そうでない人」の2つに分け、エアコンの設定温度について尋ねたところ、前述のような結果が出たわけですね。

いや、もちろん太っていればそれだけ暑く感じるわけで、エアコンの設定温度を下げてしまうというのは当然なのですが。実に3度も差が出るとなると、電気代だけでなくエコの面からも問題ですね。

そう言われて我が身を振り返ってみたのですが、最近設定温度を25度に設定してしまうことが多いような……流石に家族がいる前では(子供の健康も心配なので)もう少し高めにしますが、設定温度だけみれば僕もすっかり「メタボ」なのかも。

ということで、今年の夏はもうちょっと痩せて、28度でもクールに振る舞えるような男になりたいと思います。けど暑いとアイスが美味しいんですよねー。




断熱がいいよね?

カーテンの次は、窓で太陽光発電?

先日、「カーテンで太陽光発電ができる技術が開発された」という記事を書きましたが、こちらはさらに凄いかも。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、窓を太陽光発電装置にする技術を開発したそうです:

「窓で太陽光発電」する技術、MITが発明 (ITmedia News)

タイトルで全てを言い尽くしていますが、簡単にまとめると「窓のような広い面に照射された太陽光を収集し、それを太陽光電池部分に集中させる」技術とのこと。この集中というステップがあることで、個々の太陽電池から得られる電力が40倍以上になるのだそうです。

しかもさらに素晴らしいのは、「製造が容易なので、3年以内に導入される可能性がある」という点。開発した研究者らは、この技術を製品化する企業まで立ち上げるのだとか。米国ではこのように、研究者自ら製品開発まで関わることが多いですが、ぜひ商品化にこぎつけて欲しいですね。

しかしこの「太陽光発電する窓」と「太陽光発電するカーテン」をセットにしたら、生み出される電力は2倍になるのでしょうか……?いや、ちゃんと付けた分発電してくれるのだとしたら、窓+カーテンだけで家中の電力をまかなうなんて可能性も出てくるのではないでしょうか。家電の方も技術革新が進むことで、そもそも家庭内で必要とされる電力が少なくなれば、それも夢ではなくなるかもしれませんね。

ちなみにMITによるプレスリリースはこちら:

MIT opens new 'window' on solar energy (MIT News Office)

「MITが太陽光発電に新しい『窓』を開く」という、なかなか洒落たタイトルになっています。




明るいほど嬉しい

手軽に太陽発電「ソーラーカーテン」が登場

さてさて、今日から洞爺湖サミットです。メディアもすっかり「エコ」モードで、サミットの重要議題の一つである環境問題を取り上げています。このブログでもいくつか住宅に関するエコアイデアを取り上げてきましたが、近ごろこんな発明が生まれたとのこと:

太陽光発電ができるカーテン 米建築家が開発 (CNN.co.jp)

タイトルでそのものズバリが説明されていますが、太陽光発電ができてしまうカーテン「ソーラーカーテン」が発明されたそうです。文字通りカーテン型の太陽電池で、すそには電力を蓄える充電池が取り付けられており、そこからより大容量の家庭用充電池に接続することで電源として使用可能とのこと。既に試作品も完成しており、実用化に向けての研究が続けられているそうです。

ケネディ氏らの試算によれば、ポルトガルの民家の屋根にこのカーテンを広げた場合、屋根全体の約1割を覆うほどの面積で、家庭で一日に消費する電力の約7割がまかなえる。「さらに性能を高めるための研究が、現在も続いている。将来は夜間の発電も可能になるだろう」と、同氏は説明する。

とのことですから侮れません。普及すれば個人の家計を助けるだけでなく、国として省エネ効果を上げることも可能ですよね。

もちろん現在も家庭用太陽発電装置はありますが、取り付けの手間が必要という点がネック。普通のカーテンのように、買ってきて手軽に取り付け->すぐに電力供給可能、という風になれば、より普及が進むでしょう。さらに新築マンションなどで、「ソーラーカーテンが備え付けられています!」などというのが売りになるケースが出てくると良いですね。


・エコな家?

風力発電するテント

家ネタではないのですが、ちょっと関連するかもしれない?エコなネタということで。よく野外イベントなどに行くと大きなテントが設営されていることがありますが、そういったテントに風力発電設備を付けてしまおうというアイデアです:

Springwise: Wind charges phones at Glastonbury Festival (Springwise)



紹介されているのは、REcharge Pod という大型テント。上は公式サイトのスクリーンショットなのですが、ご覧のように、テントの中央部・尖ったところに風力発電の風車が付いています。一目瞭然ですね。



こちらが実物。よく見ると、風車だけでなく太陽電池が付いていることも分かります。これで電力を作り出して、真下にある充電施設に供給するという仕組み。イギリスの Glastonbury というところで間もなく開催されるイベントで実際に設営され、1時間当り100台の携帯電話を充電することを可能にするそうです。なかなかの実力ですね。

ご存知の通り、環境問題への関心が高まるにつれ、電力を何で生み出すかという点も注意が払われるようになってきました。この REcharge Pod、野外でも電力が供給できるという点に加え、クリーンな発電方法という点でも評価できますよね。もうちょっと小型化されれば、近所の小学校の運動会などでも、風車付きテントが大活躍する……なんて姿が普通になってくれるかも。ついでにウチのマンションにも付けてもらって、携帯電話ぐらいは無料で充電してくれるようになってくれるといいんだけどなぁ。

エコに暮らすためのお部屋片付け術


雑誌『PEN』の7月1日号で、"Clean Your Home Healthy"という本が紹介されていました。表紙はこんな感じで、なかなか可愛らしい本です:






中身はというと、タイトル(家を健康的に整えて)が示しているように、部屋の片付け方を指南するもの。ただし「エコ」と「健康」を重視する視点から書かれていて、例えば「エコ洗剤で洗ったオーガニックコットンのシーツを使用すると、安眠できる」などといったアドバイスが書かれているそうです。こうした洗濯用洗剤の選び方から家具の選び方、収納の仕方まで、実用的な解説が収められているとのこと。



「お部屋の飾り方」や「片付け術」的な解説が載っている本や雑誌は、日本でもたくさん出版されていますよね。ただこれまでのものは「狭いスペースにいかに収納するか」「どうやって広く/可愛らしく見せるか」といったテーマが中心で、エコという視点から書かれたものはまだ少ないと思います。しかし見てくれはちょっと悪いけれど、エアコンを使わなくても涼しく/暖かく過ごせる部屋の作り方とか、電気掃除機以外の掃除グッズで掃除しやすい部屋の作り方など、「エコ整理整頓術」が期待される部分は大きそうです。



今後日本でも、この"Clean Your Home Healthy"のような本が増えてくるかもしれませんね(あるいはこの本が翻訳されるかも?)。また以前ご紹介したような「オープンソース・エコハウス」のように、みんなでそういったノウハウを共有しようという動きも盛んになるかもしれません。





・エコな家

地上でも宇宙でも、「家」の水回りは重要、という話。

娘が草木に興味を示していて、鉢植えを見ると、「いつお花が咲くの?」とか「お花が咲いた後はどうなるの?(どうもタンポポが綿毛になるイメージでいるらしい)」などと聞いてきます。しかし鉢植えにしていた花が枯れてしまったことがあり、「お花さん、どうしたの?」「また元気になる?」と聞かれて困りました。僕はいい加減な性格をしているので、娘にはちゃーんと植物への水やりを忘れないで出来る子になって欲しい、と思った次第。

ということで、このニュースを読んだ時もいろいろと考えてしまいました:

宇宙の家、水回りトラブルに泣く (asahi.com)

「宇宙の家」とは、最近話題になっている日本の有人宇宙施設「きぼう」のこと。連日ニュースで報じられているので、皆さんもご存知だと思います。この中で様々な実験が行われているのですが、実はシロイヌナズナの栽培実験で給水装置が故障してしまい、中に入っていたナズナが枯れてしまったのだそうです。

他にも、同様に水を使っている実験室内の空調ファンの1つが自動停止したり、トイレが故障するなど、水に関連するトラブルが続いているとのこと。これについて、宇宙飛行士の土井隆雄さんが次のようにコメントしています:

「宇宙でも水を使ったいろいろな装置があり、よく問題が起きる。水回りが難しいのは普通の家と同じです」

うーん、宇宙でも地上でも、水回りが大切とは。もちろん宇宙空間で人間が生活しているというだけでスゴイ話なのですが、ハイテク技術を尽くしたはずの宇宙ステーションで、地上と同じような悩みを抱えているということに感慨深い思いになりました。

僕らが生きている間には無理かもしれませんが、娘がおばあちゃんになるまでには、「宇宙ステーションに住む」「月/火星に住む」なんてことが実現するのかなぁと想像しています。その頃には、住宅情報サイトの検索オプションにも「地球/宇宙」なんてメニューが追加されていたりしてね(願わくば、「地球」という選択肢が選べないような未来が来て欲しくないものですが)。



快適!水周り

オープンソース・エコハウス

昨夜、「エコ」をテーマにしたテレビ番組が放送されていましたが、その中で「家を省エネ型にして環境を守る」という話が出てきました。例えば断熱材を壁につけて、室内の熱を外に逃がさない/少ないエネルギーで快適な室温になるようにするという内容。確かに「家」そのものが省エネルギーしてくれるようにしてしまえば、これまで通りの生活を続けながら、環境を守ることも可能になりそうです。

しかしいざ「エコハウスを建てよう/エコハウスにリフォームしよう!」といっても、話はそう簡単ではありません。テレビ番組の中では、ちゃんとした専門家の指導の下に「エコハウス」へのリフォームが行われたのですが、実際に同じことをすれば相談料で安くないお金を払わなければならないでしょう。それでは住宅の省エネ化が進まない……ということで、こんなサービスが登場したそうです:

Free plans for eco homes (Springwise)

紹介されているのは"FREE GREEN"という名前のサイト。エコハウスの見取り図を無料で公開するというサービスです。以下がトップページのスクリーンショット:



現在は3タイプの見取り図が公開されているのですが、以下はその中の1つ、" Healthy Family"というものです:



また見取り図だけでなく、こんなCGまで公開されていて、実際に建てた場合の外見/内装がイメージできるようになっています(実際のサイトでは、画像をクリックすると大きな画像が表示されます):



コンピュータの世界では、「オープンソース」という発想があります。あるソフトを動かすためのプログラムは通常非公開で、利用者はお金を払うことでその機能を手に入れるわけですが、「オープンソース」ではプログラムが無料で公開されています。利用者はタダで機能を使うことができると共に、それを改良して、さらに世界中の人々に使ってもらうことができます。そしてそれを見た人がさらに改良して……という連鎖が生まれていることになるのですが、この"FREE GREEN"という発想は、エコハウス版のオープンソースになるかもしれないなぁ、などと感じてしまいました。

エコハウスだけでなく、地球環境の保護につながるアイデアは積極的に公開して、みんなでその改良を図る。そんな世界になっていくと良いですね。

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エコに暮らすためのお部屋片付け術

エコを目指す

寝具にもエコを

環境意識の高まりから、様々な分野で「エコ」という概念が登場しているのはご存知の通り。そして最近では、寝具の世界でもエコを選ぶことが可能になっているそうです:

More eco-friendly bedding (Springwise)

その名も"Eco Sleep Products"(エコな寝具)という名前の商品の紹介。例えばこんな「エコ枕」が販売されています:



ペットボトルからリサイクルされたポリエステルを100%使用していたり、漂白されていない綿を使用しているところが「エコ寝具」な由縁だそう。確かにポリエステルの由来や、綿が漂白されているか否かという点は寝心地とは無関係ですよね。上記のような袋に入って販売されているそうですが、地球をあしらったデザインもなかなか可愛らしかったりします。

家具でも違法伐採でない木材から作られていることを売りにしているものがありますし、そのうちベッド全体が「地球に優しい」というお墨付きをもらった製品も登場するかもしれませんね。こんなものにも?という分野にまでエコが登場している現在、ちょっと探してみたら、他にも様々な地球に優しい製品が見つかるかもしれません。逆にそんな売り文句を消費者を騙すために使うような企業に対抗するために、私たちも注意して商品を選ぶように心がけなくてはなりませんが。



CO2削減タイプのマンションって?

トウモロコシで家具を?

日経新聞に「トウモロコシから家具を作る」という、ちょっと興味深い記事が載っていました:

コクヨ、オフィス家具も環境配慮・トウモロコシ樹脂採用 (NIKKEI NET)

個人宅用の家具ではなく、オフィス家具の話なのですが、コクヨが環境への負荷が少ないトウモロコシ由来の樹脂などを使った家具作りを始めたというニュース。まだ性能評価や生産効率の改善といった試作の段階で、1〜2年後をめどに量産化したいとのこと。さらにリサイクルが可能で、「価格は通常の机の1割増し程度に抑える」という点も素晴らしいですね。

このブログでも何度か取り上げていますが、リサイクルや中古家具といった選択肢も次第に一般的になってきています。フリーマーケット、なんてのも最近ではオシャレな雰囲気で語られるようになってきましたよね。しかし家具はやっぱり新品の方が、という方も多いでしょうから、こういった最初から環境に配慮した形で製造される家具が増えることを歓迎したいと思います。

しかし以前バイオ燃料の話であったように、これでトウモロコシが値上がりして、食料用に回されるトウモロコシが減る……などということになったりしないのでしょうか。まだまだ実験段階ということで、そんな需要が大きくなる心配をする必要もありませんが、燃料だ家具だとトウモロコシが引っ張りだこになってしまう状況も危ういのかなぁ、などと感じてしまったりして。



インテリアをリユース

エコ度格付け、拡大中

CASBEE(キャスビー、建築物総合環境性能評価システム)」という単語を聞いたことがあるでしょうか。その名の通り、建築物がどれだけ環境に配慮して建てられたかを示す指標なのですが、この評価の提出を建築主に義務づけることを愛知県が決めたそうです:

新築建物のエコ度格付け、愛知県も導入へ (asahi.com)

同様の制度は京都、大阪、兵庫、静岡の4府県や、名古屋、横浜、福岡、札幌など計9指定市で導入済みとのことで、愛知県はそれに続くことになります。対象となる建築物は床面積1千平方メートル超のものだそうですが、これは他の地域よりも厳しい、つまり対象が多くなる基準とのこと。評価項目は100程度になる予定とのことで、提出する側は楽ではないのですが、環境問題が深刻化している現状では必要な措置でしょう。また評価結果は県のホームページで公開されるそうですから、建築会社にとっては「私たちは環境に配慮しています」というイメージを打ち出せるというメリットもあると思います。

それじゃ大型の建築物だけじゃなくて、普通の住宅にもCASBEEの提出を義務づけたら?という発想が頭に浮かびますが、

戸建て住宅にもCASBEEを広げるべきだとの意見があり、愛知県も検討中だ。ただ、対象数が多く作業が膨大になることなどから、いまのところ実現の可能性は薄いという。

とのこと。残念ながら、導入はまだ先のことになりそうです。

しかしこういった指標は、イメージアップのために企業側で先行して取り入れていくということもあります。また次第に算出方法が洗練され、個人の住宅においても簡単に計算できるようになる可能性もあるのではないでしょうか。近い将来、住宅検索サービスで「環境に配慮して建てられた物件のみ表示」というオプションが表示されるようになると信じています。

都会で森を感じるランプ

都会の高層マンションに憧れ、夢の入居。でも、住んでみると「自然」が懐かしく思える事ってありませんか?

私は高層マンションに住んでいるわけではありませんが、アパートの目の前にあるのは、素っ気ない工場だったりします。ですから、田舎に憧れ、たまの休みには山や河へ自然を求めて車を走らせます。

そんな私の目をひいたのがコレ!

ルーメンオイルランプ(MoMAstore)



どんな環境にいても、灯をともすだけで部屋を自然へと誘ってくれるアイテム。デザインもステキですよね。何と言っても、この絵本から飛び出したような木が部屋の中に影を落としてくれる図を想像しただけでも癒されます。

こちらはMoMAで取り扱っている商品ですが、ネットでも購入出来る手軽さもまた素晴らしいです。こんなに手軽に、そして身近なところに「自然」を取り入れてみませんか。もちろん本物の自然との対話も大切ですが……。

偽装しない家具

ご存知の通り、最近は痛ましい事件があり、これまで以上に「産地」や「偽装」といった点に注目が集まっています。そんな中で、家具にも「産地」を示そうという動きが出ているそうです:

偽装問題に揺れる今こそ「産地認証」の家具、ヒュケリ (エキサイトイズム)

家具デザイナーの小林雅之が企画、デザインした家具「ヒュケリ」について。この家具は、デザイナーが誰であるか分かるだけでなく、それを作った職人や材料となった木材が採れた森までわかる、「産地認証」の家具とのこと。以前、家具にRFIDを埋め込み、リサイクルした際にその家具の「歴史」が分かるようにしようという試みがあったことをお伝えしました(参考記事)。こちらも仕組みは違えど、同じ発想の商品と言えるのではないでしょうか。

実際に去年、百貨店で中国製の家具がイタリア製と表記されて販売されたことがあったとのこと。残念ながら、家具も偽装問題を免れない時代になってしまっているのですね。環境問題(違法な伐採の結果得られた木材ではないか、製造・輸送の際に必要以上のCO2を排出していないか etc.)や健康問題(製造の際に違法な化学品を使用していないか、十分な強度で作られているか etc.)などの点からも、どこで・誰が・何からつくったのか、といった情報を開示して欲しい、という動きは強まっていくのではないでしょうか。

また、ヒュケリの家具で面白いのは

購入すると、産地の森の資料が同封されている。家具の木材が採れた森が見たいという希望があれば、製作を担当した木工所「ウッドワーク」が案内することも可能だという(旅費等は実費)。

という点。偽装というネガティブな問題への対応という捉え方から、観光促進や付加価値向上のための対応、といった捉え方が生まれていくのかもしれませんね。

イケアが家具交換イベントを開催

イケアと言えば、スマッチ!をご覧の皆さんならよくご存知の通り、スウェーデン発の家具販売店です。そのイケアで、なぜか一般消費者も参加する家具交換イベントが開催される、とのこと:

IKEA organizes furniture swap (Springwise)

残念ながら日本ではなくアムステルダム店での話なのですが、2月9日に消費者250名を集めて開催されるそうです。彼らが家具を持ち込むと共に、イケア自身も1万2千ユーロ相当の量にのぼる家具を出展。ちなみにイベント名は"husselmarkt"で、これはオランダ語の"husselen"(シャッフルの意味)と「マーケット」が組み合わさった言葉。"husselen"は日本語の「ハッスル」の語源でもあるそうですから、「ハッスルマーケット」とでも言ったところでしょうか。

このイベントの公式サイト、残念ながらすべてオランダ語なのですが、なかなか面白いつくりになっています。お絵描きツールが用意されていて、自分の部屋を自由に描き、そこに家具を配置することができるようになっています:



上は既に完成した画面ですが、部屋の形・大きさ・窓とドアの位置・様々な家具の設置が可能。こうして自分の部屋を再現した上で、実行ボタンを押すと……



こんな風に、家具がダンスを始めます(画像だと地味ですが、実際にはソファーやランプなどが飛び跳ねているんですよ)。で、処理が終わるとこの通り、家具が「シャッフル」された状態になります:



残念ながら、何かスゴイ計算式で最適の配置を提案してくれるわけではなく、あくまでもランダムに家具をシャッフルしているようです。しかし「そういえばこんな置き方もあるよね」という新しい発想が思いつくかも。で、新しい部屋のイメージが描けたら、いらなくなった家具を「ハッスルマーケット」に持ち込みましょう!と呼びかけるためのツールなのだそうです。

ということで、あくまでもイケアの宣伝用サイトなのですが、模様替えのときに使ってみたら面白いかもしれません。自分では気づかなかった配置が出てくるかもしれませんよ。また将来的には、人間工学なんかに基づいた科学的な「模様替え提案ウェブサービス」なんてものが登場するかもしれませんね。


実物で模様替えをイメージ

トイレの水道料金、いくら節約できる?

最近はトイレにもイノベーションの波が押し寄せていて、ナショナルの全自動おそうじトイレ「アラウーノ」が日経MJで「2007年ヒット商品番付」に入選していたりしましたが、TOTO がこんなサイトをオープンさせたとのこと:

トイレの節水効果を診断するサイト開設、TOTOがオフィスや商業施設などを対象に (ケンプラッツ)


残念ながら商業施設向け・専門家向けのサイトですが、TOTOがトイレを最新機器に改修した場合の効果を診断してくれるサービス「TOTOパブリック節水診断」を開始したとのこと。上にあるのがそのスクリーンショットです。

「簡易版」と「詳細版」の2つの診断方法があるのですが、試しに「簡易版」で実験してみましょう。建物の用途や使用人数、改修後の器具の種類などを入力し、実行すると……こんな画面が表示されます:



「男性20人、女性20人の教育施設で、最新の機器を導入」というイメージで実行してみました。現状の水道料金と改修後の年間節水金額、CO2削減量、ならびに削減されたCO2を常緑樹に換算すると何本か?なんてデータが出ていますね。これは実用的+ちょっと面白いかも。

個人用の住宅だとあまり際立った効果が出ないのかもしれませんが、一般の消費者向けに始めても面白そうなサービスですね。また気になっている物件を「節水」という面から比較できるサービスなんて形に発展しても便利かもしれません。

「農業マンション」というアイデア

都会でも緑を、ということで様々な緑化施策が行われていますが、ここまで突き詰めるというのもアリかもしれません:

Going Agro (BLDG BLOG)



農業と居住を一体化させたマンション"AGRO-HOUSING"について。Knafo Klimor Architects という建築事務所がデザインされたもので、第2回の"International Architecture Competition for Sustainable Housing"というコンペの受賞作だそうです。ご覧の通り、太陽光の当たる面と屋上に農業用スペースが設けられています。

このマンション、単に建物の中に農地があるというだけでなく、太陽エネルギーや雨水を利用して野菜・果物・草花の栽培が可能とのこと。またデザインも考えられていて、これなんかまさに「空中庭園」といった感じですね:



こっちは居住スペースから農地を眺めたイメージですが、緑が多くて快適そうです。住むのにも良さそうなマンションですね:



実際に実現しようとしたら、様々な技術的・経済的問題が起きるのでしょうが、なんとか頑張って実現して欲しいですね。そしたら僕も購入を検討するかも……。

ちょっと欲しいかも、折りたたみ式紙製家具

「最強」という呼び名がついた、今回の台風4号。各地から被害の様子がレポートされていますが、被災時用に折りたたみ式の紙製家具が開発された、というニュースがありました:

【家具】被災時用に折りたたみ式の紙製家具を開発(ケンプラッツ)

有限会社ツールボックスが開発した、段ボール状の厚紙を使用して作られた家具について。その名も「快適リビングセット」というもので、ベッドとつい立、テーブル、いすで構成されており、テーブルといすは子供用の小さいサイズも用意されているとのこと。記事の写真を見ていただければ分かると思いますが、被災時用なのでコンパクトに折りたたんで保管できるようになっています。

不謹慎だと怒られてしまうかもしれませんが、この記事を目にしたとき「うちにも1セット欲しい!」と思ってしまいました。といっても災害に備えてではなく(もちろん災害時にも使えるはずですが)、子供が遊ぶときの家具として良さそうなので。子供がお絵かきや粘土遊びをする時って、テーブルの汚れが気になりますよね。この家具ならば、いくら汚しても大丈夫ですし、紙製だからむしろ一緒に落書きしても楽しそう。遊んでない時は折りたたんでしまっておけるから、ジャマになることもない。ウチにあったら重宝しそうだなぁ。

ただ、気になるお値段は未定とのこと。また企業に売り込むモデルを採用するとのことで、小売店の店頭に並ぶということはなさそうですね。けどせっかくですから、ネットを通じてでも一般消費者に直接売ったら面白いと思うのですが。

安眠できる家

最近いろいろあって、実家に帰る機会が多くありました。日帰りだけでなく、久々に泊り込むこともあったのですが、実は実家があるのは線路の近く。寝ていると「カンカンカンカン」と遮断機が下りる音がして、電車が通り過ぎるのが分かります。「あれ、こんなに大きな音だったんだ」と驚いたほど。

で、寝不足になってしまったかというとさにあらず。落ち着いてグッスリ眠ることができました。子供の頃から親しんできた音なので、逆にリラックスしてしまったようです。いやー、小さい頃の記憶というのは怖いものですね……。

しかしそう考えてみると、「安眠できる環境=静かな環境」とは一概には言えないのかもしれません。例えば僕のように、子供のころ駅の近くで生活していた人々には、電車の音が聞こえる環境の方が安眠できてしまうことがあるのでしょう。また都会暮らしが長いと、田舎のしんと静まり返った夜を苦手と感じてしまうケースも多いようです。どの程度の「騒がしさ」を心地いいと感じるか、何の音でリラックスするかは人それぞれなわけですね。

以前「宿泊できるモデルハウス」というニュースについてコメントしましたが、そんなモデルハウスならば「夜どんな音が聞こえるのか」が確認できて便利ですよね。しかし全てのモデルハウスに泊まれるわけではありませんし、モデルハウスが実際の物件と同じ敷地内に建っているとも限らないでしょう。ならばいっそのこと、実際の物件で一昼夜録音した音声をWEBにアップ・ネットでいつでも「試聴」できる……なんてサービスを始めたらどうだろう?などと、実家でレールの軋む音を聞きながら考えてしまいました。

オール「非」電化住宅

最近、家中のエネルギーを電気でまかなうという「オール電化住宅」が登場していますが、「非電化」という考え方もあるそうです:

電気を使わない「非電化」という選択肢(前編)(nikkei BPnet)

文字通り電気を使わない「非電化」な製品の発明と事業化に取り組まれている、発明家の藤村靖之さんについて。藤村さんは「非電化工房」という組織を設立して、電気を使わない冷蔵庫などを提案すると共に、ナイジェリアで非電化ジュース工場を提案するなどの活動を行われているとのこと。

非電化工房のホームページでは、非電化冷蔵庫以外にも「非電化除湿機」「非電化掃除機」さらには「非電化髭剃り機」(それって普通に剃刀を使えばいいんじゃ……)まで紹介されています。しかもこれらが実際に購入可能というのだから驚きです。

こうした品々を見ていて思ったのですが、オール電化住宅に対抗して「オール『非』電化住宅」なんてあっても面白いかもしれませんね。実際に全く電気を使わない家というのは難しいでしょうが(それじゃパソコンもネットもできなくなってしまう!)、できる限り電気の消費が抑えられるような住宅……そんな物件も、1つの選択肢としてありなんじゃないかと思います。

上記の nikkei BPnet の記事には、こんな一節があります:

実は、電気を使わない冷蔵庫は設置や扱いなどが少し面倒だ。しかし、使う過程に“愉しみ”を見出せる人なら、電気冷蔵庫とは違った“豊かさ”が得られるかもしれない。あるいは寒冷地にいながら電気で冷やす行為に違和感を覚えた人たちにとって、ひとつの解となるかもしれない。どちらを選ぶかは、あるいはどちらも選ぶかは、個人の自由だ。

そう、大切なのは「電気をなるべく使わないようにしたい」という時に、それができる道が残されていることですよね。どちらが現実的か現実的でないか、またどちらを選ぶべきかということではなく、両方が多様な「豊かさ」を実現するものとして発展していって欲しいと思います。

リカちゃんのエコハウス

アメリカの元副大統領が作った映画がヒットしたりと、環境保護の意識は高まり続けていますが、意外な人物(?)が地球温暖化防止のプロモーションに乗り出したそうです:

うちエコ!活動レポート|チーム・マイナス6%

その人物とは、あの「リカちゃん」。リカちゃんが省エネ・環境保護のために、どんな取り組みを行っているかを箱庭形式で見せてくれる“リカちゃんの「うちエコ!」ハウス”なるものが展示中なのだとか。既に東京2ヶ所での展示は終了してしまったのですが、これから静岡・兵庫とまわって、再度上野に帰ってくるそうです。

リカちゃんを通じて「環境保護のために何ができるか」を訴えるというアイデアですが、子供にも分かりやすくて良いかもしれませんね。これを見た子供たちが、おままごとで「環境保護ごっこ」をしたりして。いや、冗談抜きで、そういったレベルから意識を変えていくのって重要ではないかと思います。

しかしさすがリカちゃん、グランドピアノ付きのお部屋にお住いですか。リカちゃんは大人にも人気ですし、そのうち住宅情報サイトや雑誌にも登場したりして。

やっぱりエコは二の次?

先月末ですが、建設経済研究所の調査によると、建設業で意識されるCSRは「品質のよい施工」の傾向が強く、環境保護などにはほとんど目が向けられていないのだとか:

建設会社が自覚する社会的責任は品質のよい施工、環境にはあまり責任感じず (ケンプラッツ)

CSRとはご存知の方も多いと思いますが、Corporate Social Responsibility で「企業の社会的責任」という意味。「企業は社会に対して積極的な責任を負うべき」という思想で、地域社会への参加や福祉への貢献など、さまざまな分野に及んでいます。で、「建設会社が自覚する最重要のCSR」は何かとう調査において、「品質のよい施工」が65.6%と圧倒的多数を占めたそうです。その他の項目は残念ながら、回答率10%以下だったとのこと。

まあ建設業界が直接的に生み出すものは建築物なのですから、「品質のよい施工」がトップに当然でしょう。しかしこれは「そうあって当たり前」の話で、CSR以前の問題ですよね。高品質な建築物を提供した上で、地域社会に貢献したり、自然環境を守ったりという努力が必要だと思うのですが・・・あまりにも意識が低いのではないでしょうか。

ただし、彼らの意識がエコや地域社会に向かわないのも、購入者である我々がそれを強く求めていないからかもしれませんね。何か大きな問題が起きるまで、企業に積極的な責任追及を求めない。そんな態度では、より幅広いCSRが意識されなくて当然でしょう。

その意味でこの調査結果は、建設会社と消費者の両方が深く考える必要のあるものだと思います。こういった情報も住宅情報サイトで取り上げられるようになり、社会意識が変わっていくと良いのですが。

東京は緑化が進行中?

国土交通省の調査によれば、近年最も緑化が進んでいるのは東京なんだとか -- ただし建築物の緑化についての話、ですが:

屋上・壁面緑化は6年間で10倍に増加(ケンプラッツ)

国土交通省が行った、「〜屋上・壁面緑化空間は近年どの程度創出されているか〜全国屋上・壁面緑化施工面積調査(平成12〜17年)について」という調査。2000年〜2005年の6年間にかけて、屋上緑化・壁面緑化の実施に関連する主な企業等を対象に、近年の施工面積の実績を尋ねてきたものだとか。で、調査結果をまとめたものが以下のグラフ(国土交通省サイトからの転載です):



これを見ると、壁面緑化の増加は微々たるものですが、屋上緑化は順調に増加しているようです。2005年の結果は、ちょうど5年前(2000年)の10倍になっていますね。

そしてこの結果を都道府県別に見た場合、5年間の屋上緑化面積合計が多い方から順に:

(1) 東京都(約39.5ha)
(2) 神奈川県(約15.9ha)
(3) 大阪府(約9.6ha)

となっていて、壁面緑化面積についても、多いほうから順に:

(1) 東京都(約2.0ha)
(2) 愛知県(約0.8ha)
(3) 兵庫県(約0.5ha)

という結果になっているのだそうです。意外な感じがするかもしれませんが、都内の建物の多さを考えれば、東京都がダントツ1位となっていても当然なのでしょう。ただし人口あたりの屋上緑化面積を見ても、東京都は2位以下を大きく引き離して首位に着けており、建築物の緑化への取り組みが進んでいることがうかがえます。

今回は都道府県単位のデータになっていますが、地区町村レベルまで細分化されたデータがあったら面白そうですね。「屋上緑化が進んでいる地区」などといった条件で、物件検索が行えるサイトといった形で応用ができそうです。いずれにしても、今後は検索で「屋上が緑化されている」といった条件を設定しても、ある程度の数の物件がヒットするようになっていくのではないでしょうか。

どこでもガーデニング

ガーデニングがブーム、というのも一昔前になってしまいましたが、決して下火になっているわけではないようです。住友不動産から、マンション居住者が気軽にガーデニングを楽しめる専用バルコニーが発売されたとのこと:

住友不動産 気軽にガーデニング -- 専用バルコニーを発売 賃貸でも設置可能(日経産業新聞 2006年7月7日 第28面)

住友不動産が発売した、ガーデニング専用バルコニー「ビューパル」という製品。プランターとウッドデッキが一体となったもので、ボルトやビス無しで施工が可能とのこと。建物を傷つけないので、賃貸マンションでも設置可能なのだそうです。

ちなみに、というか当然?ウチも賃貸住宅で専用の庭など付いていません。緑と言えば、鉢植えの植物だけ。しかし実家はちょっと田舎で広い庭があり、野菜を作ったりハーブを植えたりしています。先日は庭で採れたナスをごちそうになったのですが、食べているとやはり庭があるのはいいなぁと感じてしまいます。

今回のような「どこでもガーデニング」的な製品が現れてくれば、これまで「うちは集合住宅だから」とあきらめてしまっていた人々でもガーデニングを始める人が現れてくるのではないでしょうか。またリフォームやリノベーションのパーツとしても、こういった追加式の緑化キットが普及するかもしれませんね。

「良い景観」の数値化

前回のエントリに続いて、「良い景観」を客観的に評価することについて。宮崎市でユニークな景観条例が可決されたというニュース:

宮崎市が色彩を数値化する景観条例で規制(ケンプラッツ)

タイトルの通り、色彩を数値化して、基準以上の彩度が使われている建物については行政処分の対象とする条例だそうです。記事によれば、神奈川県小田原市などで同様の条例が導入されているようですね。小田原市の実際の取り組みについては、こちらのページで確認することができます:

景観法及び小田原市景観条例に基づく届出について(平成18年2月1日施行)

これを見ると、許可される色彩の彩度が明確に規定されています。1つの条例だけで景観が守れるほど簡単な問題ではありませんが、客観的に判断できる基準を設けることによって、単に「良い景観を守る」という理念を掲げる以上の効果を得ることができるのではないでしょうか。

こうした「景観の数値化」、ぜひ一般人も簡単に閲覧できるように、データを公開してくれないものでしょうか。住宅情報サイトを運営する民間企業に公開して、それを取り入れたサイトが生まれるというのが理想ですよね。例えば「彩度○○以下限定」というようなフラグを立てれば、落ち着いた風景の中にある物件が簡単に選べるわけです。こんなサイト、きっと便利だと思うのですが・・・

また彩度データが公開され、落ち着いた町並みが人気を博すことにより、企業の無責任な行動が抑制されるという効果も期待できるのではないでしょうか。ぜひ宮崎市のような条例を施行している、あるいは検討している地方自治体は、集めた景観データを広く公開して欲しいと思います。

良い景観の方程式

「良い景観」を定義するにはどのような方法があるでしょうか。先日は「悪い景観を指摘する」という逆説的な試みが行われていることを紹介しましたが(悪い景観100景)、京都で取り組まれている景観保護の動きも参考になりそうです。京都市の景観審議会が、保全すべき眺望景観157件と、守りたい借景114件のリストを公表したとのこと:

保全すべき眺望景観157件など公表 京都の景観づくり審 (京都新聞電子版)

京都市長の諮問機関で、景観対策を検討する「時を超え光り輝く京都の景観づくり審議会」が発表した景観保全対象リストについて。審議会の名前はちょっとハデですが、市民から守りたい景観を募集するなど、地道に活動を行ってきたそうです。残念ながら肝心のリストがネット上で見つからないのですが、京都御苑から大文字を見る「五山の送り火」、鴨川から北山を眺める「河川と三方の山々が調和した自然景観」、嵯峨鳥居本や広沢池周辺の「田園景観」などが含まれているとのこと。

今回の発表で面白いのは、単純に「この景色がきれいだ」という指摘に止めていない点。山並みなどの眺望対象となる「視対象」や、見渡す時の位置となる「視点場」という要素を設定し、その間の「中間領域」にある建築物の高さやデザインのコントロールを考えるそうです。確かに景観は「何を観るか」だけでなく「どこから観るか」が揃って初めて成り立つものですから、これらの要素を切り出して整理するのは重要なことですね。

「景観が良い」というのは住宅選びの際も重要な要素ですが、では何をもって「良い景色」と考えるのかは主観的な判断になってしまいます。しかし京都市の取り組みのように、良い景色を「眺めるもの」「眺める場所」「両者の間にある建物」と分解して考えてみることによって、客観的に「良い」を定義することが可能になるでしょう。この発想を不動産検索サイトにも応用すれば、景観の良い物件をより探しやすくなるのではないでしょうか。

もしかしたら将来は、付近にある「視対象」と周囲の建築物から、ある物件の「良い景観」度を自動的に算出してくれるようなサイトが登場しているかもしれませんね。

複層ガラス窓を探せ

日経BP社のサイトに、省エネを考えた住宅選びというテーマのコラムが掲載されていました:

住宅選びでここまで光熱費は下がる?!〜省エネ時代のマイホーム選びの鉄則〜

不動産のさくら事務所でコンサルタントをされている、印南和行氏が書かれた記事です。省エネ住宅を選ぶ際のチェックポイントについての記事で、特に窓の断熱性能について詳しい解説がされています。

残念ながら僕は住宅のことに詳しくないので、窓一つでも断熱効果が大きく変わってくるものだと知って驚きました。普通のガラス1枚+アルミ枠の窓から熱が逃げる割合を100%とすると、複層ガラス+樹脂枠+特殊膜(Low-E)という窓では35%という割合になるとのこと。さらに断熱性の高いサッシは結露が起こりづらいため、カビ・ダニの発生も抑制できるそうです。

そんな「複層ガラス」、寒がりで結露大キライなうちの奥さんが聞いたら大喜びしそうなアイテムです。さっそく「複層ガラス」でウェブから家探しできるか試してみました:

■ Smatchクイックサーチ 「複層ガラス」での検索結果

おなじみスマッチのサーチ機能を試してみたところ、2,281件の物件がヒットしました。なかなかの件数です。「複層ガラス+東京」というキーワードにしても、結果は767件。複層ガラスは既に一般的になっているのですね(ただし「Low-E」というキーワードを入れると、北海道にある4つの物件のみとなってしまいますが)。

しかし残念なことに、「複層ガラス」で検索できるのはスマッチぐらいなものでした。気になる物件は資料請求して、紙面で確認するしかなさそうです。ただ「断熱」というキーワードで見てみると、住宅情報ナビの検索で「外断熱」の有無を詳細条件に設定できるようになっています:

住宅情報ナビ

またブログ検索してみると、複層ガラスが付いた住宅で生活されている方の体験談をいつくか見つけることができます:

■ テクノラティ(ブログ検索サービス) 「複層ガラス」での検索結果

緑化住宅やバリアフリーなどと違い、複層ガラスといった技術的な要素が強い要素については、具体的な効果がなかなかつかめないでしょう。そんな時は、実際に使っている人の話を聞くのが一番。ブログ人口はますます増加していますし、複層ガラスに限らず、家探しに関するさまざまなテーマでブログ検索が役立ってくれそうです。

ということで、今回もウェブ家探しの可能性と限界が見える結果となりましたが、一方で人々の省エネに対する意識は高まってきています。また印南氏の記事によれば、

ドイツやイギリスの省エネ基準は強制法だが、日本では任意である。しかし、新建新聞社の記事によると、国土交通省は状況次第で「次世代基準の義務化も選択肢としてある」と考えているようである。このことを踏まえると、省エネ住宅選びでは次世代省エネ基準を採用しているかどうかはひとつのチェックポイントといえるだろう。


とのことですから、今後は「省エネ」に関するさまざまな条件で検索ができるようになるだろう、と期待しています。

緑に囲まれた家を探すには?

初日の記事でも書いた通り、このブログは「そもそもウェブを通じてどこまで家探しできるのだろうか?」という疑問についても考えてみたいと思っています。ということで、今回は視点を変えて、現状のサービスに対する不満を書いてみることにします。

{左:aG91c2Vfd2l0aF9ncmVlbrWD.JPG}今後の住宅に関するキーワードの1つに「緑化住宅」がある、という記事を最近目にしました。文字通り緑に囲まれた住宅、ということですが、特に明確な定義は無いようです。庭で植物を育てることから始まり、壁面に緑を飾ったり、屋上に緑を植えたり、集合住宅であれば樹木のある公園を整備したりと、さまざまな取り組みがあるとのこと。環境問題への関心が高まっていることもあり、改めて「緑のある生活」がクローズアップされているそうです。

緑のある生活に憧れる人は多いでしょう。僕も小さな娘いるので、緑豊かな公園が付いているマンションなんていいなと思います。自宅でなかったとしても、近くに公園があったり、街路樹があるなど、町全体が緑に囲まれている場所に住めればと思うのですが、そんな家をどうやって探せばいいのでしょうか?

このブログを始めてから、様々な住宅情報サービスを使ってみているのですが、残念ながら「緑化住宅」で検索できるサービスはありませんでした。通常の場合、住宅検索で設定できる条件は<エリア・価格・専有面積・間取り・駅からの距離・築年数・駐車場の有無>などなど。ちょっと優れた検索サービスだと、ペット可かどうか、楽器可かどうか、間取り・写真の有無などの条件で検索できますが、<緑があるかどうか>に近い条件が設定できるものはゼロ。ウェブサービスの面では、まだまだ「緑化住宅」への対応は遅れているようです。

そんな中、我らがスマッチではフリーキーワードで検索できることに気付きました。早速スマッチ・サーチで「緑化」をキーワードに検索してみると、わずかに12件のヒットが。残念ながら、そもそも「緑化住宅」自体が少ないようです。これでは住宅情報サービス側にしても、取り組む必要性は薄いといったところでしょうか。

しかしある物件が位置している市区町村が、どれだけ緑豊かかどうかという点は「緑被率」という指標で確認することができます。文字通り、どれだけ緑に被われているかを示す数値なのですが、一部の自治体でこのデータを公表しているところがあります。例を挙げると:

■ 中野区の緑被率
■ 府中市の緑被率
■ 横浜市の緑被率

などなど、緑被率が確認できるサイトは意外に多いようです。こうしたデータを住宅情報検索サービスでも簡単に参照できたら、家探しがさらに便利になるのではないでしょうか?

残念ながら現在は、自分で緑被率を調べたり、間取り図や説明用パンフレットを熟読するなどして、ある物件がどの程度緑に囲まれているかを考えるしかないようです。しかし人々の環境意識の高まりを考えれば、「緑化住宅かどうか/周囲に緑が多い環境か」という点で検索できるようにすることで、住宅情報サービスの魅力は大きく高まるのではないでしょうか。